景色を取り込むリビングは、
ナチュラルな色彩で
景色との調和を図る
2層吹き抜けのリビングは天井高5.2mの高さを叶え、3方向に大開口のある抜群の開放感を得た空間です。庭のすぐ隣の道をカートが通りすぎて行く、外部との一体感を味わえます。リビングからの眺めは美しいゴルフ場の景色だけ。視線は、テラスを抜けて瑞々しいフェアウェイの、その先まで、どこまでも続いて行きます。
LOCATIONロケーション
建築の技術とデザインが融合し、ロケーションを最大限に活かした、施工事例の紹介です。
恵まれた環境を活かすには敷地の特性や景観を考慮し、内外の境界を解消する建築が求められます。
美しい自然との一体感を高めた、開放感のある作品をご覧ください。
ゴルフ場内の別荘地に建つセカンドハウスは、広大な緑のフェアウェイが続く景色を床から天井までの大開口で取り込む。
インテリアは、天然石や木材などの自然素材をふんだんに用いて、自然との一体感を高めた。
2層吹き抜けのリビングは天井高5.2mの高さを叶え、3方向に大開口のある抜群の開放感を得た空間です。庭のすぐ隣の道をカートが通りすぎて行く、外部との一体感を味わえます。リビングからの眺めは美しいゴルフ場の景色だけ。視線は、テラスを抜けて瑞々しいフェアウェイの、その先まで、どこまでも続いて行きます。
現場は周囲に遮るものがないため、風や直射日光をダイレクトに受けながら工事が進んで行きます。写真はスラブ配筋作業中です。スラブは梁に囲まれ、地震時に水平力を柱や梁へ伝える役割があります。 スラブ配筋では、鉄筋の計算や端の処理、梁との一体化を適宜にしたフカシの設置が必要で、構造を理解して進むことが重要です。
床構造が完成したら墨出しを行い、柱や壁の鉄筋工事が始まります。 鉄筋は建物の「骨」にあたり、全体の強度を高めるために非常に重要な役割を担います。鉄筋工事の完了後は、内壁・柱などの内側の型枠を建て込んでいきます。その後に行う、生コンクリートの打設作業は途中で中断できないため、事前に配合計画や打設計画を立て、効率的に進めることが大切です。
躯体が完成した後は、天然石を石積みにする仕上げを壁面に行っていきます。天然石の石積みは、加工されていない自然石を使うため、石の形や大きさが不規則で、石の形や大きさに合わせて慎重に配置します。石を固定するためのスペーサーを使用し、石と石の間の隙間を調整しながら、美しいバランスを図りながら作業を進めます。
遮るもののない現場は、夏は直射日光に晒され、冬には冷たい風が吹く厳しい環境での作業でした。台風の際は、現場事務所が飛ばされてしまうというアクシデントも起きましたが、自然の豊かさを享受するためには、その厳しさを理解することも大切だと考えさせられた現場です。作業の合間にふと視線を上げた際に広がる美しい景色が疲れを癒してくれました。
ラウンドを終え、皆が家路につく頃、ゴルフ場には静寂が訪れます。日が沈むにつれ大開口の反射は消え、更に周囲の環境と一体化。
カートが行き交っていた道も気配が消え、人目を気にせず薄暮に染まる景色を独占する、贅沢なひと時を楽しみます。
爽やかで活動的な朝刻と人気のない森閑とした夕刻。そんな、対照的な雰囲気を堪能できる空間です。
2層吹き抜けの空間が続くエントランスホール。外壁と同じ天然石を自然石積にした味わいのあるアクセントウォールがダイナミックに広がります。玄関ドアを開いた瞬間から、先の開口にフェアウェイの緑をとらえる開放的な空間です。開口の手前の床には奥様が制作した「大理石のモザイクアート」を、フロアを彩るポイントとしました。
リビングは3方向を開口部とした開放感溢れる空間です。 床から天井まで伸びるガラス面は外の景色を取り込み、まるで一体となったような広がりを感じさせます。シンプルでリラックスしたインテリアデザインが上質な空間を演出。 さらに、暖色系のソファが温かみを添え、心地よい時を過ごすための洗練されたリビングです。
リビングからの眺めはゴルフカートがすぐ隣の道を通り過ぎ、外部と一体化したような不思議な感覚が味わえます。フェアウェイに面した窓は、どこも天井から床までの大開口とし、窓越しに見える景色は日常を忘れさせる緑豊かな瑞々しい眺め。そんな、非日常を最大限に満喫できる、セカンドハウスが完成しました。
平地の無い最大高低差12mある崖地に叶えた海と富士山を望む住まい。
ロケーションを最大限に活かし、水平線と平行に景色をパノラマで取り込む開口。
景色が主役となるよう、インテリアはシンプルな白色でまとめた。
高低差12mの急な崖地における建築計画です。敷地には平地がなく、接道する道路も狭く、急勾配という厳しい条件。これらの過酷な施工条件に対応するため、4つの大きな基礎と4本の柱で支えるシンプルな構造で施工に挑みました。 工事中は常に土地の状態を確認し、状況に応じた施工を行うことで、困難な条件下での建築を実現しました。
現地を確認した際は、驚きを隠せませんでした。 まず、現地へ向かう道路は曲がりくねった急勾配で、幅も約2メートル程度しかなく、車がすれ違うことも困難な生活道路です。敷地も道路からすぐに崖が続いていたため、山留めや掘削工事を行う前に盛り土をして平場を整え、鉄板を敷いて作業を開始することができました。
地盤掘削時に地盤崩壊を防ぐために山留めを実施します。掘削後、親杭と呼ばれる支柱を垂直に打ち込んで地面に設置し、土砂が崩れるのを防ぎます。その親杭の間に横矢板をはめ込んで土砂の崩れを防ぎます。Oリング模様のすべり止めが施された急勾配の細い道を重機で無事に通れるか、また作業が順調に進められるか、心配が尽きない現場での作業が続きます。
床スラブ(構造床)の施工が完了し、床や地面に基準線を引く墨出し作業が進行中です。明確なラインを描くことで、設計図の内容を現場で視覚化して、リアルにイメージしていきます。今回の現場は傾斜地であるため、平地の工事よりも地盤面の高さに対する注意を払い、正確かつ高精度な建築物を施工することが求められます。
鉄筋コンクリート造の躯体工事では、鉄筋を床・壁・梁の順に組み、型枠材を建ててコンクリートを流し込みます。施工は1階から順に進み、鉄筋の正確な配置や型枠の精度、コンクリート打設時の注意が重要です。さらに、コンクリートの適切な養生も必要で、これらのポイントを守ることで高い耐久性と安全性が確保されます。
いよいよ最上階のスラブコンクリートの打設に取り掛かります。当日は富士山もよく見える晴天の日に実施されました。しかし、現場へのアクセスが急勾配で道幅の狭い道路であったため、生コン車(ミキサー車)、ポンプ車はすべて2t~3t車での作業です。特に生コン車が1㎥しか積めず、ベース打設に4日、躯体も2日に分けるなど、日程や時間調整に苦労しました。
躯体工事が完了し、これから吹付タイルによる仕上げが始まります。吹付タイルの施工は、塗料が飛散してムラが生じる恐れがあるため、風の強さや湿度に注意が必要です。また、均一な仕上がりを確保するために、塗布の厚みや施工スピードも慎重に調整する必要があります。これらの点に配慮することで、美しい白色の外観が完成します。
崖地に位置し、眺望の良い海側には電線も掛からない素晴らしいロケーション。
住まい手の「できるだけ広い範囲で海と富士山の眺望を楽しみたい」というご希望を叶え、
LDK、主寝室、バスルームからも、美しい海と雄大な富士山をパノラマで楽しめる住まいです。
過酷な施工条件の中で、眺望を最大限に活かした設計を実現させました。
絶好のロケーションを最大限に活かすため、広い開口部を設け、水平線と平行なラインを強調することで、伸びやかな空間を実現しています。海外生活から新たな生活拠点となる住まいは、家具やアートが少しずつ増えていくことで個性が加わり、移り変わる空模様や四季の変化によっても楽しめる、白いキャンバスのようなインテリアに仕上げました。
平坦な土地がなく、高低差が12メートルもある急な崖地での計画を実現するため、4つの大きな基礎と4本の柱で支えるシンプルな構造設計を採用しました。施工中も土地の状況を細かく確認しながら設計や施工の見直しを行い、実現した住まいです。お客様も大変喜んでくださり、手書きのメッセージカードまでいただいた、思い出深い作品です。
陸に浮かぶ客船をイメージしたリゾートハウスは、吹き抜けのエントランスを抜けると、放射状に配置された各空間から海を眺め、270度の大パノラマで絶景をとらえる
高台に建てられたリゾートハウスは、海と山を一望できる最高のロケーション。リビング ダイニング、サンルーム、バスルームは放射状に配置され、その外側には水盤が設けられています。この水盤は、眼下の建物が視界に入らないように設計され、270度の大パノラマからは美しい景色だけを楽しみます。
500坪を超える土地は、庭から市道に抜ける高低差のある敷地に散策路が計画され、建物が完成した際の基準となる地盤の高さを示す設計GL(グランドライン)から、市道までは約20mの高低差があります。土留めや擁壁工事も伴うため、施工前に地盤の強度や安定性を十分に確認し、補強を行うところから工事がスタートしました。
地盤確認後は掘削や土留め工事が進行していきます。斜面や深い掘削作業が伴い、土砂崩れや事故を防ぐため、周囲の状況を確認しながら適切な安全対策を講じなければなりません。土留め工事が完了したら掘削した部分に土を戻し、地盤を固めます。埋め戻しの際には適切に土を圧縮して沈下や崩れを防ぎ、表面を均す整地作業を行います。
躯体工事では鉄筋を組み、型枠材を建ててコンクリートを流し込みます。型枠工事は、建物の基礎や躯体の形状を決定する非常に重要な工程で、歪みや凹凸があると建物全体に影響を及ぼすため、精密さが求められます。型枠工事は失敗が許されない重要なプロセスで、特にアールの型枠は高度な技術が必要です。
1日の作業が完了し、今日も無事に作業を終えられた安堵に満たされます。一つ一つの工程が少しずつ形を成していくのを感じると、達成感がこみ上げます。完成した足元のスラブ(構造床)も、努力の結晶です。また、自然に囲まれたこの環境で働けるのも特別なこと。夕日が海に沈む景色を眺めながら、明日への英気を養います。
270度の大パノラマを実現するアールの開口は、高度な技術と精密な寸法管理が必要です。窓枠の歪みやズレが生じないよう、設置に細心の注意を払い、アールの曲線部分ではガラスの重みをしっかり支えるため、構造強度の確保が重要です。気密性や断熱性を保つ施工も丁寧に行うことで、美しい景観と機能性を両立させることができます。
放射状に配置されたリビングダイニング、サンルーム、バスルームのその外側を囲うように設けた水盤には、爽やかなブルーのモザイクタイルが張られました。水盤は防水工事だけでなく、循環・排水計画も重要で、水質悪化を防ぐ、循環システムが欠かせません。効率的な排水システムを設けることで、美しい水景を楽しむことができます。
リビングダイニングの両サイドにバルコニーとサンルームを配し、前面には緩やかなアールを描く大開口を設けて叶えた、270度の大パノラマ。
床から天井まで広がる開口から自然光をたっぷりと取り込むことで、海と空の景色が一体となり、
圧倒的な開放感を演出します。それは、まるで客船から海を見渡すような壮大さです。
緩やかなアールを描く窓のラインや白い外壁が船の甲板や船体を彷彿させ、高台の立地は、まるで海上を進む客船のようです。開口部は展望デッキのようにパノラマビューを楽しめる設計になっており、周囲の自然と海の景色を存分に取り込みます。流れるような曲線が美しく、緑に映える白色の外観が存在感を放ちます。
眼下に広がる水盤越しに水平線が続き、海と一体化する絶景を眺めながら入浴できる贅沢な空間です。円形のバスタブは対面にあるサウナ後の水風呂として使用でき、ヒノキ風呂はリラックス効果を高めてくれます。自然の景観と融合したデザインが、日常を忘れさせる、極上の癒し空間となるバスルームです。
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